その2、不倫初デート(前編)
夜勤中の口約束から2週間くらい経った私の公休日。
その日に合わせて、わざわざF医師も休みを取ったみたいでした。
いつも忙しいのに、いったいどんな手を使ったんだか。
それにしても、当日の朝起きたときの何とも言えない高揚感といったら、
「これは・・・デートなのか??」
なんて、勘違いしてしまいそうでした。
いまから思い返せば、「あれはもうデートだったんだろうなー」と思えるけれど、当時の私にとってはそんなつもりは全くナシ。
だからこそ、私はあの朝のワクワク感を、必死で認めないようにしていました。
さてさて、そんなF医師との初デート。
私たちは代々木駅で待ち合わせをしました。
待ち合わせ場所に現れたF医師は・・・
青×白チェックのえり付きシャツに、ベージュ寄りのカーキの綿パンを合わせて、靴はネイビーと白の配色のスニーカー
という姿でした。
いつも、白衣姿しか見ていなかったので、私服で立っている姿を見ただけで、もうドキドキ・・・☆
「遅れちゃって、申し訳ない。」
それがF医師の第一声でした。
そう、F医師はこの日、待ち合わせの約束から15分も遅刻してきたんです。
一方、私はというと、10分前には待ち合わせ場所にいたので・・・
合計で、30分近くは待たされていました。
ふつうなら、ちょっとムッとしてもいい状況なんですが・・・
でも、このときのF医師の謝り方がめちゃくちゃ素直だったので、私は思わず慌てて、(なぜ私が慌てる・・・><) 首を左右に振りました。
「とりあえず、行こうか。カフェにでも入ろう。」
そう言ってF医師は歩き出しました。
私も、少し後ろから付いて歩きました。
こちらに続きます!
>>その3、不倫初デート(後編)